近年の住宅ローンの動き

・住宅ローン利用者が増えている

海外でも「日本人は貯金が好き」ということで知られています。
しかし、どれだけ貯め込んでいても、住宅を購入する際にはその貯金には手を出さずに、住宅ローンを借りる傾向があります。

日本人の借り入れ平均額は1世帯あたり1368万円と言われています。
そのうち、住宅ローンは1132万円にもなるんだそうです。
これは、金融広報中央委員会「家計の金融資産に関する世論調査(2007年度)」で発表されています。
つまり、日本人が抱えている借金の多くは住宅ローンということになります。

ここ数年で、住宅ローンの貸出件数は増加しています。
その原因として、超低金利が長い間続いたことによって、住宅ローンにかかる金利の負担が小さくなり、住宅ローンを利用する人が増えたからではないかと考えられています。

しかし、住宅ローンの件数は増えているものの、住宅ローン全体の貸出残高は少しずつ減っている傾向にあるようです。
その中でも、なぜか国内銀行は着実に貸出残高を伸ばしているのです。

日本で主流のリコースローンとアメリカで主流のノンリコースローン

ローンには、『リコースローン(返済が借り手におよぶ貸出)』と『ノンリコースローン(返済が担保に限定される貸出)』の2つがあります。

日本の住宅ローンは、前者のリコースローンが主流となって取引が行われています。
しかし、欧米では「ノンリコースローン」が主流です。
バブル崩壊時、日本では住宅を処分したのにローンだけが残り、その返済に追われた人が多くいました。
これはリコースローンを採用しているために起こった悲劇です。

ノンリコースローンが取引の主流になっている欧米の場合、住宅を処分すれば、個人はローン負債がなくなります。
借り手側ではなく、金融機関側、貸し手側の責任が重要視されているのです。

ノンリコースローンは、借り手側からすればかなり大きなメリットがあるローン形態だと考えられます。
しかし、貸し手側からすれば、回収の難しい形のローンだと考えられるでしょう。
実際に、ノンリコースローンが主流となっているアメリカでもサブプライムローン問題が発生しました。
このことによって、アメリカで4位の位置にいたリーマンブラザーズという投資銀行が事実上破産してしまい、世界金融危機とまでなったことは、まだ最近の話しです。

日本でもノンリコースローンで融資を行なっている会社がないわけではありませんが、融資条件が厳しかったり、金利が高く設定されていたりということで、なかなか広まりません。
リーマンショック問題を受け、今後も広まる見込みはないでしょう。

住宅ローンだけではなく、ローンには色々な種類があります。詳しくは銀行の個人向け融資。目的ローンとフリーローンで説明しています。

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